明日更新は出来そうにないので、お知らせです;;
それから、思いつきのおまけをひとつ!
□つづき□
「俺、薄いんだよね」
「成田は見るからにそうだよな」
「千秋は?」
「薄いね」
「オレ、けっこうすごいぜ?」
高耶は自慢げにあごを撫でた。
そう、ひげの話だ。
「自前でサンタクロースも夢じゃねえって」
当然、頭髪の方も将来的に薄くなることはないと、高耶は信じきっている。
「でもサンタみたいに総白髪になったらかっこいいよね。うちの院長、そうなんだけど」
譲は父親のことを「院長」と呼んだ。
「あー、それで言ったらうちは絶望的」
矢崎豆腐店の頑固店長は、見事な天然の月代を持っているのだ。
「オレ、ハゲたら剃るから」
矢崎がふかーいため息をつくと、
「今から悩んでたら世話ねーよ」
千秋が子供を見る目で笑った。