忍者ブログ 不立悶字(ふりゅうもんじ)

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web拍手を更新
え~まずは、4日夜から5日午前中にかけて、
サイトのほうにアクセスが出来なくなっておりました!
ご迷惑お掛け致しました;;

更新の方は、とりあえずweb拍手だけ><
おまけ等、ただ今編集中です。
そういえば、おまけの話数がいつの間にか200話突破してました~^^
というか、うちのサイトは全部で何話あるんでしょう…?
気が向いたら…そのうち…数えてみようっと^^;
せっかくだから、500話突破記念、とかやってみたいですしね♪

では今回のおまけは……><
今更ですが……><
えろ注意……です><
つづき
 書類片手にキャンプチェアーに座ってコーヒーを飲んでいたら、兵頭がプンスカ怒りながらやって来た。
「何なんですか!?あん男は!?」
 直江が兵頭やその部下とともに敵の前線基地の制圧活動中、現場で急きょ作戦を変更してしまったらしい。
 もちろんその場の状況に応じてのことで、まあ、自分でもそうしたな、と思っていると、
「……やりくちが、隊長にそっくりです」
 兵頭にまで言われてしまった。
「あいつは今どこに?」
「さあ。自分の思い通りになったいうのに、仏頂面しちょりましたが」
「……そうか」
 高耶は、直江の姿を求めて立ちあがった。


  □ □ □


 直江は、苦い思いで流れる川面を見つめていた。
 最善の策を取ったつもりだ。
 しかしそれが単なる高耶の物真似でしかないことは、自分が一番良くわかっている。
 最善の策を、高耶がいつも取っていたからそうなのか。
 自分にとっては、高耶の策こそが最善となってしまうのか、
(……………)
 やがて背後から、砂利を踏みつける足音が聞こえてきた。
 やって来た高耶は何も言わずに並んで立つと、しばらくの間直江と同じように川面を見つめていた。そして、
「………よく、おまえならこうするだろうって思うことがある」
 手で髪をかき上げながら、そう言った。
 何につけても、気がつくと自分の行動に対する直江の出方を予想しているのだという。
「染みついてるんだ、おまえの行動が」
 きっと、魂の核まで。
「取り除けるものじゃない」
「景虎様……」
 山荘で別れる前と比べて随分と陽に焼けた高耶の横顔を、直江は見つめた。
 若さはあっても、10代の頃のような子供っぽさはもう見られない。
 伸びた前髪の下で、隠されてしまった相棒の分まで補うかのように、右眼がするどく光っている。
「今から私がどんな行動に出るのかも、予想がつきますか?」
 高耶の右眼が、直江を捉えた。
「……させねえよ」
 不敵に笑うと、高耶はその場を立ち去った。


  □ □ □


 兵頭は、ふたりの会話を聞いてしまった。
 やっぱり、橘は高耶の元部下なのだ。
 全身を、言い様のない焦りが駆け巡る。
 自分の立ち位置を、奪われてしまう……。
 本当の自分の居場所ではない。イレギュラーで、しかも不本意なポジションだ。それなのに今は、絶対に奪われてはならないと思う。
(上杉、景虎………)
 握りこぶしを固めた兵頭の頭に、ひとつ、疑問が残った。
 高耶は橘に、何を"させない"と言ったんだろうか。
(……まあ、ええ)
 そんなことより、ポジションの死守だ。
 あんな男に、奪われてはたまらない。


  □ □ □


 昼間してやれなかったことをしてやろうと、夜になって高耶のテントへ赴くと、高耶は兵頭と仲良さげに歓談中だった。
「何じゃ、作戦会議にまで口出す気か」
 直江を見る兵頭の視線には、明らかに敵意が含まれている。
「どうした。何か用があったんだろ」
「いえ……」
 言葉を濁していると、机に広げられた青地図が眼に入った。
 自然と、思ったことを口にしてしまう。
「こちらからのルートに別働隊をやったほうがいいのでは」
「ここ?こっちじゃなく?」
「確かこの地帯には、砦の別棟があるはずです」
「無人の施設じゃ。問題ない」
「いや、兵士たちのたまり場になっているとの報告がある」
 人員を割けないと言うのなら、自分が単独で行ってもいい、と言うと
「そう言うて、手柄を独り占めにする気か」
 今度は兵頭が、自分に任せてほしいと高耶に訴えだした。
「何を言ってる。お前には隊長を護ると言う役目があるだろう」
「おんしこそ、さっさと小源太のところへ行ったらどうなんじゃ」
 見えない火花をバチバチと散らす二人の男に、
「もういい。こっちのルートからは、オレがいく」
 遊撃隊員を2人だけ連れて行くから、本ルートは直江と兵頭に任せると言いだした。
「何を言うちょるんですか」
「いけません、あなたは《力》を───
「これは、隊長命令だ」
 高耶は二人を一喝した。
「わかっただろう?なら、さっさと出て行け」
 もう寝る、と高耶は言って、さっさとテント内の明かりを絞ってしまった。
 仕方なく兵頭と一緒にテントを出た直江だったが、
───どこへ行く」
「話があったんだ」
 自分が何をしに来たのかを思い出して、踵を返した。


  □ □ □


 明かりを暗くしてみたところで、眠れる訳がない
 眼を閉じると、山積みの未解決問題が後から後から高耶を襲って眠らせない。
 考えても仕方がないことはわかっているのに、振り払うことが出来ない。
 仕方がないから眠るのは諦めよう、と明かりに手を伸ばしたところで、
「つけないで」
 背後から忍び寄って来た影が、腕を掴んだ。
 眠る以外の方法で、問題を忘れさせてくれる黒い影。
「兵頭が、まだ外にいるかもしれない」
 だから声を出さないで、と言いながら、直江はさっさと高耶の服の前を開けだした。
「………っ……なあ」
 胸の突起を掴みながら、襟足のあたりに唇を当てている男に、高耶は言った。
「証立てって、知ってるか」
「?」
 室戸の男たちの、勝負事に関する厳しい掟のことだ。
────それで、どちらかが射精するまで───ッ!!」
「つまり、決闘を申し込んだ兵頭には、あなたを犯す権利が発生すると?」
「……オレが負けた場合はな……──まあ……拳術じゃちょっと……勝てないかもな」
「あなたなら、わざと負けかねない」
「……ぅ……ッ!アァッ……!」
「公衆の面前で犯されるなんてシチュエーション、あなたにしてみれば大好物でしょう」
「そんなわけ……ない……」
「きっと犯された瞬間に発射してしまう。いや、考えただけでもう、イってしまいそう?」
「……ぁ……ッ……なお……っ」
「仕方がないですね。ならせめてあの男より先に達かないよう、練習しましょう───ほら、締めてみて」
───んっ……あ……」
「そう……上手ですよ……」
「あ……あっ……」
「もっと、がんばって」
「ん……ンンっ……証立てなんて……させる気ないくせに……ッ」

─────その後、"練習"を終えた高耶は、朝までぐっすりと眠りに就くことが出来た。




ということで、ある意味秘密の特訓><
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