いつもいつも、お待たせしてすみません~m(__)m!
とりあえず、Seven Wonder!、新しいお話を始めてみることに致しました!
こ、今回は一話だけ……><
当方、相変わらず余裕のない生活をしております~;;
で、切に感じるのは睡眠の大切さ……><
今は、三日間くらい丸々寝たい気分です^^;
ではでは、おまけは、譲くんテイストで!!
□つづき□
「高耶ぁ」
「なんだよ」
「俺さあ………バンド組もうかと思うんだけど、一緒にやらない?」
「───はぁ!?」
「ほら、SEEVAの新譜出たじゃん?昨日の夜、あれに合わせながらエアギターやってたらさ、なんかこう、抑えきれない衝動っていうかさ」
「おまえ……家でそんなことしてんのかよ……」
「何言ってんの!昔は二人でよくバンドごっことかしたじゃん!」
「………そうだっけ」
確かに、したかもしれない。譲の家で音楽を聴きながら、エアーマイクで「アリーナー!」とか「二階席~!」とか、「サンキュージャパーン!」とか馬鹿なことを叫んでたかもしれない。
今となっては恥ずかしすぎる過去だ。
高耶が昔の思い出に少々赤面していると、
「なになに、美人マネージャーが必要ってハナシ??」
沙織が首を突っ込んできた。その隣では矢崎が、
「ドラムなら、俺でもいけるような気がする……」
本気顔で悩んでいる。
「ねえ、高耶は何やりたい?」
譲に問いかけられて、
「………あほ。オレに出来んのはたて笛ぐらいだっつーの」
そう答えながら、
(ボーカルなら、楽器出来なくてもいけっかな?)
胸の内で思う、高耶なのだった。
□ □ □
「まあ、でも、面白かったからよかった」
「………そうか?」
久方ぶりに一緒に映画を観た後で、ふたりは馴染みのファストフード店に落ち着いていた。
「うん、なんで。つまんなかった?」
「てゆうか、途中のあの長い喋り?あれがすげーヘリクツだし、ちょっと退屈だったっていうか」
「ええ!全然ヘリクツじゃなかったよ!あれがなかったらラストの感動半減だよ!」
「でもさ、ごちゃごちゃ言う前に、行動で示した方が早いだろ。現実じゃ絶対、ああはいかない」
「そうかもしんないけどさー…」
何だか厳しい顔になっている高耶に、譲はそれ以上を言うのは止めた。
確かに現実離れした映画だったかもしれないけど、映画は元々現実じゃないからいいではないか。そんな風に言ったとしても受け止めらる余裕が、今の高耶にはないかもしれない。
「大丈夫だったの、今日」
「何が」
「予定、入ってたんでしょ」
「……別に、オレがいなくたってどうにでもなる」
(嘘つき……)
高耶が恒例となってしまった怨霊退治旅行をキャンセルしたのは、絶対に直江を避けるためのはず。
と、譲は思い込んでいたのだが。
「それにほら、来週誕生日だろ、おまえ」
「………え?」
思わぬ話題に、譲は目を丸くした。
「覚えてたんだ」
「当たり前だろ」
「そっか」
少し……いや、かなり、譲は嬉しく思った。
「なあ」
「ん?」
「何年経ってもさ、こうして一緒にいられたらいいよね」
譲がしんみりとそう言うと、
「やだよ、気持ち悪ぃ」
高耶はそれを、一刀両断にしてくれた。
「50過ぎたおっさんがふたりだけで、誕生日だーとか言って映画観る訳にもいかねーだろ」
高耶はそう言ってしばらく何かを考えていたが、
「……ま、それも悪くはないかもな」
小さく呟いた。
譲はここぞとばかりに、
「やだよ、気持ち悪い」
そう返す。
ふたりして顔を見合わせた後で、どちらからともなく笑いが起きた。
ということで、二日も過ぎてしまいましたが、
譲くん、お誕生日おめでとう~~!!