明けましておめでとうございます!
お雑煮食べつつ、なんとか正月更新にこぎつけました。
昨年中は、たくさんのお目汚し、失礼致しました!
懲りることなく、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
早速ですが、短編「年始め」とweb拍手お礼画面用Text3種を差し替えました。
簡易版サイト&おまけ小説は、次回更新したいと思います。
短編、時間がなくてタイトルひねる暇がありませんでした。
飾り職人の景虎と下っ端同心の直江は、
原作設定と言っていいのかわからないですが……。
実は仕置き人ってあまり観たことないんですよねえ。
決して強くはありませんが、お酒を飲むのは大好きで、
年末年始は飲む機会が多くて嬉しい限りなんですが、
胃腸がぼろぼろになりますね……。
そういえばうちの母親がピロリ菌退治をして、
生まれ変わったようだと言っておりました!
長年胃痛に煩わされてきたことが馬鹿みたいだそうで。
夜叉衆、赤鯨衆の皆さんにも持病があるのかな?
直江は妄想癖持ちだけど……?
ではでは、以下はweb拍手の続きです。
□つづき□
「もう、やめてくれ……」
高耶が弱々しく呟いた。
目尻には涙が滲んでいて、その言葉が嘘ではないのだとわかる。
けれど、上がった呼吸もきつく寄せられた眉根も、決して直江の行為がただ不快なだけではないことを物語っている。
「そんなに男とするのが怖いんですか」
そう言いながら、直江はそうじゃないこともわかっている。ただ純粋な性欲だけだったら、もしかしたら高耶はとっくに陥落していたのかもしれない。直江がこの行為に別の理由を持たせているからこそ、高耶は絶対に先へ進んではいけないと思っている。
これだけ近い距離で、互いに欲情していることがわかっていても、制止の声を上げなくてはならないのだ。
「たのむから……」
高耶はまた、涙声で言った。
それが例え一線を越えたくないという意思表示にも似た演技だとしても、直江は無視して前へ進むことが出来ない。それが愛情から来るものなのか、罪悪感からくるものなのかは直江にもわからない。ただ単に高耶との関係をこれ以上抉らせたくないという自己保身からくるものなのかもしれない。
押し寄せてくる欲情を深呼吸で散らしながら、直江は高耶の乱れた衣服を整えてやるしかなかった。
更に、以下は「endless richness」お正月更新のその後です。
年に一度だけの紋付羽織に袴姿の直江は、時計を眺めてため息をついた。
時間が経つのが遅い。
明日には高耶に会える。が、これでは高耶に会う前に待ちくたびれて死んでしまいそうだ。
苛立ちのせいか煙草が吸いたくてしょうがなくなった。
母親には、衣服に匂いがつくからと止められている。
だから自室に隠れて吸っていると、
「義明、澤村さんがお見えだぞ」
同じく紋付袴姿の照弘が、檀家への挨拶のために直江を呼びに来た。
「今行きます」
吸殻を灰皿へと押し付けて、直江は立ち上がる。
ニヤつく照弘は、直江の隠れ煙草の理由などとうにお見通しとでも言いたげだ。
「明日、もう東京に戻るんだってな」
「ええ、まあ」
「で、いつ紹介してくれるんだ」
「……何の話です?」
「お前がいま会いたくてしょうがないひとの話、だよ」
「───兄さん」
直江は立ち止まって言う。
「そんな話、お母さんには絶対にしないでくださいよ」
「わかってる、わかってる」
照弘の二度返事ほど、あてにならないものはない。
直江は不安気に息を吐いた。
どうしても我慢できずに、直江に袴を履かせてしまいました。
しかも以下からは正月早々どエロ……。ご注意を……っ!
「それで、その後は?」
「………美弥と、近所の神社に……っ」
直江は、大晦日や元旦や、ここ数日の高耶の行動を全て聞きたいと言った。
「そう。賑やかだったでしょう」
「……やたいが……いっぱ……いっ……」
やりきれないといった感じで首を横に振った高耶は今、クリスマスの体位の再現をさせられている。
つまり、直江の腹の上に乗って、ひとつに繋がったまま話をさせられているのだ。
「なにか買いました?」
そう訊かれて、高耶は躊躇うように黙り込んでしまった。
見かねた直江が高耶の性器を無遠慮に扱き上げる。
「あっ……!あああっ……!」
「ほら、どうしたの?なにか買ったんでしょう?」
直江は本当に全てを話させるつもりらしい。
観念した高耶は口を開いた。
「チョコ……バナナ……っ」
「チョコバナナ?」
直江は思わず苦笑いになって復唱する。
「そう。美味しかった?」
「……あっ……あっ………おいしか……っ」
直江が手の動きを止めないせいで、高耶の体が次第に揺れ始める。
「いったいどんな顔で、バナナなんて食べたの?」
高耶は首を振って答えない。
「んっ……んっ……」
けれど我慢が出来ずに、瞳を閉じたまま腰を上下させ始めた。
その様子を笑って見つめながら、直江は言う。
「動いてもいいけれど、ちゃんと話して」
眼を開いて直江を睨み付けた高耶は、更に言葉を続けた。
「……あとは……っ、やきそばと……たこやきと……っ」
「食べてばかりですね」
直江はクスリと笑う。
「わたあめ……とっ……!」
「……綿あめと?」
高耶の動きが激しくなるにつれて、直江の息も多少は乱れる。
「それから?」
「あっ…あっ…あっ……むりだっ」
「それから、どうしたの?」
「んっ、んんっ……!なおえッ……あッ……アアッ───!!」
高耶の身体ががくりと揺れて、性器から勢いよく白いものが飛び出した。
「あっ……あっ………」
「ん、いっぱいでましたね」
まるで子供を誉めるように高耶の髪をかき上げた直江は、それでもその体勢を解こうとしない。
「続きを話して」
そう言われて、高耶は驚く気力すらなかった。
「どうしてこんなことをするんだ……」
顔を歪めて高耶がそうたずねると、直江は首をかしげた。
「どうしてでしょう?でもこの数日ずっと、あなたのことばかりを考えていた」
手が、高耶の内股を愛しげに行き来する。
「だから教えて欲しい。俺の知ることの出来なかったあなたのすべてを」
もう片方の手が、まだぐったりとしている高耶の性器を優しく撫でた。
「どこへ行き、何をしたのか。何を食べたのか。その食事の量も、排泄の回数も、あなたの手とこのぼうやが、どんな遊びをしたのかも」
「───っ!」
「教えて?」
直江は本気だ。眼を見ればわかる。
高耶は諦めの表情で、再び口を開くしかなかった。