忍者ブログ 不立悶字(ふりゅうもんじ)

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おまけTextを更新
まずは、年末年始に拍手して頂いた皆さま、本当にありがとうございます!
なのに今回の更新はおまけTextのリンクを繋げただけです……。
最終更新日と書くのがしのびない……っ。すみませんです!

あと携帯用の簡易版なのですが、更新情報のみにしてしまいました。
そのかわり、1ページ目に最新更新分へのリンクが来るようになりました。
携帯から見て頂く場合は、出先なんかで更新確認をするときかなあ、と思ったので。

それから、リンクサイトさまが増えました!

mm
mmさま(管理人ミリさま)

高耶さんも美しくて男の子らしくてかっこよくて素敵なのですが、
ちゃんと自制心のある直江がめちゃくちゃかっこいいサイトさまです。
当サイトの直江も、こんな風になってもらいたい!
人一倍我が強くてもいい、人一倍自制心のある直江に!
本来直江ってそういう人でしたよね……。

そして今回も、おともだちに触発されて書いたおまけです。
つづき
「ラーメン、ですか」
「……なんだよ」
 不服な気持ちが声に出てしまって、助手席の高耶の声までもを
不機嫌にしてしまった。
「おまえが何食いたいかって聞いたんだろ」
「ええ、そうなんですが」
 苦笑いでごまかしてみても、その場は収まりそうにない。
「最近、暴食すぎやしませんか」
 正直、ここ数日油っこいものが続いていて胃がおかしい。
 高耶は平気なのだろうか。
「……そっか。そうだよな。オレが悪かったよ。歳の差ってやつを
ちゃんと考えてやらなきゃな」
「どういう意味です?」
「若者の食生活に付き合わせて悪かったって言ってんだよ」
 高耶は意地の悪い笑顔で言う。
「ああ、そうだ。そばなんかいいかもな。なんかさっぱりしたもんが
食いてーなー」
 わざとらしいその言葉に、カチンときた。
「………ラーメンにしましょう。とんこつの、脂たっぷりのやつ」
 眉間に皺を寄せて、ラーメン屋へ車を向けると、高耶は無理すんな、
と肩を叩いてきた。


ほら、子供っぽい直江に;;自制心はどこへ?
どうしても景虎(親)直江(子)の関係性から抜け出せないみたいです。
アイデア帳みると、そんなプロットだらけで困ります……。
いや決して、舌足らずの平ちゃんに影響受けてる訳じゃあないですよっ!?
以下はいつものパラレル設定で!


 不動産業を営む親戚のおじさんに紹介してもらった仕事は、とある不動産会社の
事務スタッフだった。
 栃木の不動産屋さんが東京に支部を持つということで、働ける人を探していたの
だそうだ。
 以前におじさんのところで働いていたことのある私は、経験ありということで
すぐに採用となった。
 橘不動産東京支部、創立メンバーは、社長と、社長の昔馴染みでナントカという
商社から引き抜かれた営業マンがひとり、それに私。その三人だけだったのだ。
 営業が始まえrば当たり前のように人手が足りず、次第に人員も増えていき、
支部発足から数ヵ月後。
 遂に、とうとう、"彼"はやってきた。
 橘不動産の幽霊部員ならぬ幽霊社員として有名で、私もそれまでに何度か顔を
合わせたことのあった"彼"は、正式に東京支部で働くことが決まったのだ。
 実質支部長の立場となるのだが、"彼"が肩書きを嫌ったせいで役職はなし。
 私は"橘さん"と呼んでいる。
 実の兄弟である社長と、顔立ちは似ていなくもない。
 けれど雰囲気は、明るくて酒が入ると特に開放的になる社長とは正反対。
 大抵の人はその物腰の穏やかさからか、親しみやすいという印象を持つようだけど、
私は禁欲的でどこか陰のある人物だと思う。
 周りの子達のようにお近づきになりたいとまでは思わなかったけれど、単調に
なりがちな事務仕事を楽しくさせてくれるには充分な存在となった。

 □ □ □

「"レキジョ"?」
「はい。妹が」
 私の妹は、正真正銘の"歴女"だ。
 そのせいで、私まで徐々にハマりつつある。
「直江兼続って知ってます?」
「…………ええ、まあ」
「去年一年、妹に付き合ってずっと観てたんですよね」
「ああ、大河ドラマの話ですね」
 いつだって魅力的な橘さんの微笑が、何だが不自然に引き攣って
いたから、ん?と思いつつ話を続ける。
「橘さんも観てました?」
「観てたというか、観なくてもわかるというか……」
「え、じゃあ結構詳しいんですか、歴史」
「時代によりけりですよ」
「じゃあ、戦国時代とかは」
「………まあ、それなりに」
「じゃあ、誰が好きですか?えっと、天○人の登場人物の中だったら」
 橘さんはかなり真剣な顔で悩んだ挙句、小さな声でポツリと言った。
「………ナオエ……」
「………兼続?」
「………。いえ、やっぱり上杉景虎で」
「ええ?景虎ってタ○テツが演ってた?」
「誰が演じていたかはよく知らないんですが」
「そっか〜、カゲトラかあ〜。私は常○貴子が昔から好きなもんで、
"お船さん"だったかな?彼女が好きでした」
「…………あの、話題を変えましょう」
 橘さんは何故か、大きな物件が決まる寸前で話を白紙に戻された時
ような顔で、そう言った。

 □ □ □

 橘さんは、先程からずっと動かない。
 口元に手を当てて何かを考えている。
 チャンスとばかりにその端正な横顔をじっくりと眺めた。
 こういう時の橘さんは、すぐ隣で大声をあげてもきっと気付かない。
 掃除機を5台くらいかけたって、火災報知器が鳴ったって平気かも
しれない。
 と、思っていたら。
  チャラララ〜〜〜チャララ〜〜
 携帯電話が鳴りだして、橘さんはハッと我に返った。
(意外!)
 まさかケータイごときが、鉄の集中力を乱すとは。
「……はい……ええ……ええ、わかりました」
 聞いたことの無い着信音だった。
 もしかしたら特別な人なのかも、と考え当たって、興味深々で聞き耳を
立ててしまった。


ということで、橘さんの同僚(部下)シリーズでした。
アイデアが浮かばずみっつどまりですが、また書きたいなあ。
同級生なら高耶さん、同僚なら直江がいい♪と思います。
さらに……。


「今日、会社の女性に、天○人の登場人物の中で誰が一番好きかと聞かれました」
「へえ………」
 二人の間ではタブーのようになっていた大河ドラマの話を、あえて高耶に持ち出してみた。
「あなたなら、誰を選びますか?」
 ちょっと考えてから、高耶は言った。
「謙信公」
 その手があったか!と直江は手を叩きたくなった。
「おまえは誰を選んだんだよ」
「………」
「自分か」
「………あなたにしました」
「………しました、ってなんだよ」
 仕方なくみたいで失礼だ、と高耶は不機嫌な顔で隣の部屋へ行ってしまった。


そろそろ、ふたりの愛の巣の間取りを考えないといかんですねえ!
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