連載「uncommon life」09、10を、なんとか更新しました!
う~ん、サイトリニューアルしてみたものの、
やっぱりブラウザ変えるといろいろおかしなところが……っ!
ちょっとずつなおしていきたいです。
それからIndexのページのGIFアニメは、お土産にどうぞお持ち帰りください♪
アニメ、もっと数を増やしたいという野望はあるのですが、
どうなることやら……です。
そしてまた、おまけまで手がまわらず、
以下は「endless richness」でボツにした、避妊具のお話です。
□つづき□
自宅にて、残った仕事を片付けていた直江は、ハッと顔をあげた。
玄関の鍵の開く音がしたからだ。
高耶にしても家族が来るにしても、連絡無しでくるなんて有り得ない。
携帯の着信がないか確認していると。
「ほう、ここが愛の巣か」
「………貴様っ!」
合鍵を手にした高坂が、勝手に上がりこんできた。
「その鍵、一体どうしたんだ!」
「寝室はこっちかな?」
「高坂っ!」
直江を全く相手にせず、ずかずかと寝室へと入っていく。
「勝手に入るなっ!」
布団を勝手にめくったかと思えば、今度はゴミ箱を漁り始めた。
と、そこに、先週末の愛の残骸が。
「………感染症対策は万全のようだな」
「こうさかッッッ!!」
胸倉を掴みにかかる直江を、高坂はひらりと避けてみせた。
□ □ □
「よう、大将」
「ひっさしぶり♪」
待ち合わせの喫茶店にやってくると、既に千秋も綾子も座って待っていた。
高耶は、
「わりーな」
と、謝る傍からふわぁ、とあくびをしている。
「あら、寝不足?」
「まーな。それよりどうだ、最近は」
取るに足らない事件だが、一応の報告の為に今日は集まったのだ。
千秋は話しながら何かを思い出したように、ポケットに手をやった。
「そういやこれ、使うんならやるぜ」
「………どうしたのよ、これ」
街で配っていたコンドームの試供品を、千秋はごっそりとテーブルに置く。
かわいい女の子に頼まれて、ついついたくさん受け取ってしまったそうだ。
退屈な報告話を聞いてるうちに、すっかりまぶたが重くなっていた高耶を、ニヤついた顔の千秋がからかった。
「どーだよ、大将。一個くらいおみやげに持って帰ったら」
すると、高耶が寝ぼけ声で答えた。
「いや、こないだ買ったばっかだからいい」
「ああ、そっか。んならいいか。………………っておい」
無言になった千秋と綾子に気付いて、高耶はハッと自分の失言に気付いた。
「買ったばっかとかって、ラブラブかよ、バカ虎……」
「うっせーよ、言葉のアヤだよ……」
「ちょっと、ふたりとも、話を元に戻しましょうよ……」
なんだかすっかり気まずくなった雰囲気の中、再び報告話をしてみても、全く頭に入ってこない三人だった。
そういえば高坂ってweb拍手の話でしか出したことないかもしれない……?
勝手に合鍵をつくったり、勝手に部屋に入ったり、勝手にゴミを漁ったりするのは、
完璧なストーキング行為です。