忍者ブログ 不立悶字(ふりゅうもんじ)

[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

連載を更新
連載「uncommon life」09、10を、なんとか更新しました!
う~ん、サイトリニューアルしてみたものの、
やっぱりブラウザ変えるといろいろおかしなところが……っ!
ちょっとずつなおしていきたいです。
それからIndexのページのGIFアニメは、お土産にどうぞお持ち帰りください♪
アニメ、もっと数を増やしたいという野望はあるのですが、
どうなることやら……です。

そしてまた、おまけまで手がまわらず、
以下は「endless richness」でボツにした、避妊具のお話です。
つづき



 自宅にて、残った仕事を片付けていた直江は、ハッと顔をあげた。
 玄関の鍵の開く音がしたからだ。
 高耶にしても家族が来るにしても、連絡無しでくるなんて有り得ない。
 携帯の着信がないか確認していると。
「ほう、ここが愛の巣か」
「………貴様っ!」
 合鍵を手にした高坂が、勝手に上がりこんできた。
「その鍵、一体どうしたんだ!」
「寝室はこっちかな?」
「高坂っ!」
 直江を全く相手にせず、ずかずかと寝室へと入っていく。
「勝手に入るなっ!」
 布団を勝手にめくったかと思えば、今度はゴミ箱を漁り始めた。
 と、そこに、先週末の愛の残骸が。
「………感染症対策は万全のようだな」
「こうさかッッッ!!」
 胸倉を掴みにかかる直江を、高坂はひらりと避けてみせた。

 □ □ □

「よう、大将」
「ひっさしぶり♪」
 待ち合わせの喫茶店にやってくると、既に千秋も綾子も座って待っていた。
 高耶は、
「わりーな」
と、謝る傍からふわぁ、とあくびをしている。
「あら、寝不足?」
「まーな。それよりどうだ、最近は」
 取るに足らない事件だが、一応の報告の為に今日は集まったのだ。
 千秋は話しながら何かを思い出したように、ポケットに手をやった。
「そういやこれ、使うんならやるぜ」
「………どうしたのよ、これ」
 街で配っていたコンドームの試供品を、千秋はごっそりとテーブルに置く。
 かわいい女の子に頼まれて、ついついたくさん受け取ってしまったそうだ。
 退屈な報告話を聞いてるうちに、すっかりまぶたが重くなっていた高耶を、ニヤついた顔の千秋がからかった。
「どーだよ、大将。一個くらいおみやげに持って帰ったら」
 すると、高耶が寝ぼけ声で答えた。
「いや、こないだ買ったばっかだからいい」
「ああ、そっか。んならいいか。………………っておい」
 無言になった千秋と綾子に気付いて、高耶はハッと自分の失言に気付いた。
「買ったばっかとかって、ラブラブかよ、バカ虎……」
「うっせーよ、言葉のアヤだよ……」
「ちょっと、ふたりとも、話を元に戻しましょうよ……」
 なんだかすっかり気まずくなった雰囲気の中、再び報告話をしてみても、全く頭に入ってこない三人だった。



そういえば高坂ってweb拍手の話でしか出したことないかもしれない……?
勝手に合鍵をつくったり、勝手に部屋に入ったり、勝手にゴミを漁ったりするのは、
完璧なストーキング行為です。
new ≪≪     ≫≫ old
Index
∥ 最新記事 ∥
□ 09月22日(月)□

□ 01月17日(月)□

□ 11月07日(日)□

□ 11月03日(水)□

□ 10月31日(日)□

∥ 方言変換 ∥
∥ カテゴリー ∥
∥ ブログ内検索 ∥
∥ RSS ∥
∥ バーコード ∥
 忍者ブログ [PR]
PR