お題「懐かしい」を更新しました!
それからおまけ、web拍手も!
それから……サイトにちょっとした仕掛けができました^^;
ご興味のある方だけ、どうぞ。。。
ではでは、おまけです~^^
□つづき□
次の時間割を見て、矢崎はぎょっとなった。
「やべえ!オレ課題でてんじゃん!」
教材を片手に慌てて千秋の元へ走り寄る。
「千秋様!」
ところが千秋はすでに他の生徒に取られていた。
「あほ、なんでここがこーなるんだよ!」
千秋は悪態をつきながらも、その生徒に問題を解かせている。
「千秋様!これも頼む!!」
矢崎が頭を下げながら教材を差し出すと、
「ぎゃあ~っ!千秋様!こっちも!!」
教室の隅のほうから声が上がった。
「知るか!」
嫌そうな顔で怒鳴った千秋だったが……結局、三人を相手に悪態をつく羽目になるのだった。
□ □ □
「恐怖の消しゴム?」
「これ」
譲は、高耶に向かってティッシュに包んだ消しゴムをそっと差し出した。
その隣で、矢崎がぶるぶると震えている。
「便器の中に落としちゃったからゴミ箱に捨てたらしいんだけど、必ず矢崎のところに戻ってくるんだって」
どうしたら消しゴムを便器の中に落とせるのか疑問に思いながら、高耶は消しゴムに視線を落とした。
「そりゃあ、こんだけでっかく名前が書いてあればなあ」
比較的大きなその消しゴムには、矢崎の汚い字で学年にクラス名、名前がでかでかと書かれている。
「花壇の植え込みに捨てても、窓から校庭に向かって思いっきしなげても駄目なんだ」
「ゴミをそんな風にすんじゃねーよ」
高耶にしてはずいぶんまともなことを口にしながら、
「学校の外で捨ててみろよ。したら戻ってこねーって」
「……お祓い、してもらえないかなあ」
「譲、お前なあ」
「お経唱えて貰うだけでも、違うと思うんだけどなあ」
「頼む!」
「……千秋"様"に頼めば?」
「あ、そっか。千秋様もできるんだ」
「千秋様っ!!!」
矢崎は必死の形相で、千秋の元へと走り寄った。
□ □ □
「景虎様」
「んぁ?」
「聞いて……なかったですね」
「悪ぃ、なになに」
「ですから、この調査は私が、これとこれは晴家に任せるとして、こっちはあなたひとりでどうですかと言ってるんです」
「え~、めんどくせえ」
「だって、松本市内ですよ?私なんて青森ですよ、青森」
「千秋様にやらせろよ」
「千秋……"様"?」
「あいつ、頼めば何だかんだでやってくれんじゃん」
「そんなことより……何故、"様"などと?」
「ああ、何かみんながそう呼ぶからウツった」
「……景虎様」
直江の表情に不穏な気配が漂う。
「ん?」
「……試しに直江"様"って言ってみて貰えませんか」
「いやだ」
即答した高耶は、何がためしだよ、と悔しげな顔をしている直江を下目遣いで眺めた。
矢崎くん!便利キャラっ^^