金曜日にはフライングなのですが……!
実は明日は特別な更新がないですよ~という何だか申し訳ないお知らせです!
仕事のほうが少々立て込んでおりまして、こんなことになってしまいましたっ!
千秋先輩の誕生日には何か書きたいと思ってはおります。
がっ、どうなることやら……っ;;
1日1話の更新だけは途絶えさせたくないのでがんばります!
では、せめてものおまけを………。
以下、ENシリーズの設定です。
□つづき□
きみがおーもうーよりもー♪
ぼくはーきみがーすきっ♪
料理をしながら盛大に歌っていると、
「更にそれ以上、私はあながた好きですよ」
背後から言われた。
「……そういう歌があるんだよっ」
高耶は、赤面しながら振り返り、そう反論した。
□ □ □
「どうしました?」
ふたりで夕飯を食べているのに、高耶は何だかうわのそらだ。
「……歯が痛い」
「虫歯ですか」
「たぶん……」
譲が聞いたら怒り出しそうだが、高耶は歯医者が苦手なのだ。
「我慢しててもよくはなりませんよ」
「わかってるけど………なあ」
「何です」
「おまえ、歯医者になれよ」
「………はい?」
「今から学校通ってさ。卒業するまで、オレ待つから」
何を言い出すかと思えば、直江なら治療を任せてもいいという。
「私なら、痛くしなさそうだから?」
「そう」
「つまり、巧そうだと」
「そうそう」
「テクニシャンだろうと」
「………やっぱいいわ」
直江のおかげで、高耶は歯医者へ行く決心がついた。
□ □ □
料理の最中、高耶は邪魔されたくないようなので、直江は大抵仕事を片付けている。
今日もそうしていたら、高耶がキッチンからやってきた。
「出来ました?」
「いや、まだ。いま煮込んでるとこ」
そういって、ソファに座っていた直江の隣に腰掛けた。
「テレビでもつけますか」
「いや、いい……」
手持ち無沙汰に見えたから気を遣って声をかけたのだが、それを断った高耶は心なしか身体を寄せてくる。
直江も自然と抱き寄せて、なんとなく流れで口付けた。
「ん…………」
なんとなく、口付けは深くなっていき、なんとなく、ふたりしてソファに横になる。
「………何か煮込んでるんじゃなかったでしたっけ?」
「じっくり煮込んだほうが、うまくなる」
「……なら、"じっくり"いきましょう」
直江がそういうと、高耶は小さく笑った。
ああ、何だかネタが身近すぎてお恥ずかしいです;;